with CLEDRAN | vol.2 designer Senoo
2017.07.11
職種、ライフスタイル、キャラクター。バラエティ豊かな面々がそろっているCLEDRANスタッフ。仕事中はもちろんのこと、休日のお出掛け、旅行、通勤など、日頃から鞄や革製品に親しんでいます。トピックス「with CLEDRAN」では、そんなスタッフの愛用品とエピソードをご紹介。
第二弾はCLEDRANレディース製品の企画・デザインをしている妹尾です。製品の生みの親である彼女ならではの愛用品とは?
お気に入りのポイントや使用感、エイジングから、商品と持ち主の個性が見えてきました。
ESCA LONG WALLET の細身で収まり良いフォルム、JOUET SHOULDERに表れる柔らかな色彩感覚。担当が誰と聞かない内から察しがつく妹尾デザインの製品には、彼女ならではの繊細な感性が宿っています。
その素質を見込まれて販売スタッフから企画・デザイナーへと転身し、キャリアを重ねることとなった妹尾。現在ではレディース製品を手掛ける企画・デザイナーの一人となりました。
常に2シーズン、3シーズン先を見ながらデザイン画を起こし、生産部と折衝を重ね、製品を形にしていく。そんな目まぐるしい日々の中で彼女の心をほっと和ませてくれるのが、自宅で育てている植物です。個性豊かな形の多肉や鮮やかに実をつけるプランターの野菜たち。今日も元気かと様子を見て、水をやり、実った野菜は収穫し(*photo1) 、その日の食卓に並べます。変化に富んだフォルムと、瑞々しい質感、鮮やかでいて癒しを感じる色彩には、時に人工物にはないようなサプライズが有ります。こうした自然から受けるインスピレーションが、知らず知らずにデザインに活かされているのかもしれません。
デザインをする上で妹尾が大切にしているのは、誰かの手に届いたその先にある使い心地。
物の出し入れはしやすい?使いどころに合ったサイズ感になっている?ベルトの長さは適切?エイジングするとどんな表情になる?自分自身で試す(*photo2) ことはもちろんのこと、スタッフの感想もとても参考にしています。お客様と同じように、身長や好み、生活スタイルも様々なスタッフたち。自分では気付かなかった着眼点や改善点に気付かされると言います。
職種によって見所が異なるのも、おもしろいところです。縦に横にひっくり返して縫製や構造を細かく見たり、ファッション性やトレンド感のセンサーが敏感だったり、それぞれが専門的な観点から目を光らせます。多角的な意見をもらうことでヒントを掴める反面、時には迷い込んでしまうことも…。「そんな時はお客様目線に立ち返ると、出口が見えてくることが多いです。」と妹尾は話します。「販売スタッフとしてお客様から直接声を聞いていた経験が、そこで活かされているのかもしれません」。悩む内に見失ってしまいがちな根幹が、そうして一度立ち止まってみると整理されるのだそう。バランスを見て取捨選択しながら、製品としての完成度を高めていきます。
こうして手掛けた製品の中で妹尾が特に気に入って愛用しているのが、ESCA 2WAY SHOULDERです。丸いフォルムとしっとりとしたレザーの質感が好きで、座った時や待ち時間についつい撫でてしまうのだとか。
小ぶりに見えるけれどマイボトルや厚みのあるポーチなど大きめな荷物も入るサイズ感は、休日使いにぴったり。前後のポケットには、改札でタッチするパスケースなどを収納。サイドまで深くファスナーが走っているから、鞄の口が大きく開き見やすく整頓しやすいのも気に入っているのだそう。サンプル確認したあの時に調整を加えて良かったと、自分の仕事を振り返るキッカケにもなります。
休日に選ぶポイントとしてもう一つ挙げていたのが、甘くなり過ぎず大人っぽくまとめてくれる上品なレザーの表情です。「適当な服装でもきちんと感が出るんです」。せっかくの休みだから御洒落意欲が湧き上がる日もあれば、たまの休みだからこそ手を抜きたくなる日もある、そんな気持ちを受け止めてくれるお気に入りの一品なんですね。
オフはゆっくり、オンはビシッと。そうしてメリハリをつけることの大切さを、この数年で実感しています。通勤時の読書(*photo3)など、仕事以外のことに集中する時間をとった後に突如解決の糸口が浮かんできたことは少なくありません。
趣味と煮詰まってしまった時の切り替えを兼ねて、休日はよく散歩に出掛けます。実家住まいだった頃、犬の散歩を習慣にしていたことが散歩好きになるキッカケでした。身体を動かし景色を眺めることで、余計なことに思いを巡らせることなく頭がリセットされるのが良いのかもしれません。散歩をしていると、なんの気なしにいつも歩いていた道が日本書記に記された歴史ある道(*photo4)だったり、自分だけのものにしておくのは勿体ないような景色に目を奪われたり、嬉しいできごとに出合えることも。
中でも一番心に残っているのが、偶然CLEDRANの製品を持っている人を見掛けたこと。「思わず声をあげそうになったけれど、グッとこらえました(笑)自分がつくったものが誰かの生活の一部になっていると思うと感慨深くて」。そんなたまのご褒美のような瞬間を励みに、今日もものづくりに奮闘しています。
「荷物が多くなりがちなので、3泊程度ならこれ一つで済むこのサイズ感はベスト。仕様書や色見本などの資料が背中側のポケットにすっぽり入って、綺麗に保てるのも助かります」。そう妹尾が語るこのバッグ、実は彼女の大先輩に当たるデザイナーの製品です。自分にはないアイデアや方法の発見が有り、人の作ったものもとても勉強になるのだそう。「だから自分もまだまだ頑張らないと」と付け加え、気合いを入れ直す妹尾でした。
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